【目次】
- ドリフトラジコン(ドリフトパッケージ)を走行させるには何を揃えればいいですか?
- ドリフトパッケージはどんな路面で走行できますか?
- なぜドリフトパッケージはドリフト走行可能なのですか?
- キットを作るのに必要な工具を教えてください。
- スイッチを入れても動きません。どこが悪いのですか?
- タイヤの摩耗はどれくらい?
- バッテリー1本で何分走行できますか?
- ボディの塗装にはどんな塗料を使えばいいですか?
- ドリフトコンテスト?
- ドリフト専用サーキットがあるの?
- ライトはどうやって点灯させるのですか?
- キットが何種類か発売されていますが、どんな違いがあるのですか?
- オプションパーツって何ですか?
- 走行音がやけにうるさいのですが?
- すぐにスピンしてしまうのですが。
Q. ドリフトラジコン(ドリフトパッケージ)を走行させるには何を揃えればいいですか?
A. ドリフトパッケージのキットには組み立てるためのシャーシとパーツ、タイヤ・ホイール、クリアボディとグラフィックデカールが入っています。このキットとは別に必要なものは下記の通りです。
□コントロール装置
ラジオコントロールカーとして動かすための装置です。構成としてはドライバーが操作する送信機、マシンに搭載して電波を受信する受信機、モーターを駆動するスピードコントローラー、ハンドルを動かすステアリングサーボ、走行用のモーター、そして送信機用電池と走行用のバッテリー、バッテリーの充電器が必要です。ヨコモからはこれらをまとめてパッケージしたランニングセット が発売されています。(送信機用電池は別売り)
□ボディ塗装用の塗料
ラジコンのボディは柔軟性のあるポリカーボネートという素材でできていて、塗装にはポリカーボネート専用のスプレー塗料が必要です。
□シャーシを制作するための工具
プラスドライバー大・小、ラジオペンチ、ニッパー、カッター、はさみなどがあるといいでしょう。

Q. ドリフトパッケージはどんな路面で走行できますか?
A. 基本的にフラットな路面であればどんな場所でも走行可能です。お勧めはアスファルトやコンクリート、さらに毛足の短い”パンチカーペット”と呼ばれるカーペット路面でも楽しめます。特殊な例としてはPタイルやフローリング、氷上なんていうのもありますが、路面が傷ついてしまったり、シャーシへの浸水などに十分注意が必要です。
Q. なぜドリフトパッケージはドリフト走行可能なのですか?
A. ラジコンカーが滑らかなスライド走行をする秘密は、ドリフト専用のタイヤを装着していることにあります。ドリフトラジコンが流行する以前からドリフト専用タイヤは存在していたのですが、グリップ力が高すぎてスピードが出すぎてしまい、ドリフトと言ってもコーナーで瞬間的にテールをスライドさせるだけのものが多かったようです。リヤ2輪駆動もスピンしやすく、現在のような飛距離のあるドリフト走行は難しいため、一部のマニアが楽しむものとなっていました。そこでヨコモではゴムタイヤに樹脂のリングをはめたゼロワンタイヤを開発、さらにレース用として開発した4WDシャーシMR-4TC SDを組み合わせて、スピードを適度に抑えながらも圧倒的な飛距離を獲得したドリフトパッケージが誕生しました。

Q. キットを作るのに必要な工具を教えてください。
A. ドリフトパッケージのキットにはホイールナットなどを回すための十字レンチと、ピニオンギヤなどを固定する1.5mm六角レンチ、アッパーアーム調整用のターンバックルレンチが付属しています。それ以外に必要なのは下記の通り。
○プラスドライバー(大)
○プラスドライバー(小)
○カッター
○ラジオペンチ
○ハサミ
これら以外にもパーツをランナーから取り外すためのニッパーや、車高ゲージ、キャンバーゲージなどもあると便利です。
Q. スイッチを入れても動きません。どこが悪いのですか?
A. まずはもう一度取り扱い説明書をご覧いただき、組み間違えがないかチェックしてください。それでも原因が見つからない場合は下記のチェック項目をご参照ください。
□バッテリーは十分に充電され、確実にスピードコントローラーと接続していますか?
□送信機のスイッチをONにし、アンテナは伸ばしていますか?
□スピードコントローラーから受信機、モーター、ステアリングサーボへの配線は確実に行いましたか?
□スピードコントローラーの初期設定は行いましたか?
□前後ギヤボックスの組み付けは確実に行いましたか?
□ピニオンギヤとスパーギヤのバックラッシュ調整はきつすぎませんか?

Q. タイヤの摩耗はどれくらい?
A. カーペット路面ではほとんど摩耗することはありませんが、やはりアスファルト路面などではトレッド面が削れてしまいます。これはアスファルトの種類や表面のざらつき具合によっても変わりますが、摩耗が遅ければバッテリー30~40パック、摩耗が早いところでもバッテリー10パック程度は走行できると思います。
ちなみにゼロワンタイヤはスペアのドリフトリング(樹脂リング)も発売していますので、ゴム部分の溝が無くなる前ならリングの交換だけで済みますので、走行コストを下げることが可能です。
Q. バッテリー1本で何分走行できますか?
A. バッテリー1パックでの走行時間は、そのバッテリーの電池容量とモーターの消費電力などによって決まります。バッテリーにはたいてい容量の表記(mAh/ミリアンペア)がありますが、その容量が大きいほど長時間走行が可能になります。モーターに関してはターン数(モーター内部に巻いてある銅線の回数)が多いほど消費電流が低く、ターン数が少なければ消費電流が多くなります。ランニングセット標準の1400mAhバッテリーとD1R(27T)モーターなら、アスファルト路面で15分から20分くらいは走行が可能だと思います。
たいていの場合モーターのターン数(T)が多いと回転が遅く、ターン数(T)が少ないと回転が速くなりますので、ターン数が少なくなればそれだけ消費電流も多くなると考えてください。また、路面のグリップが高いとモーターに負担がかかり、消費電流が増える傾向にあります。

Q. ボディの塗装にはどんな塗料を使えばいいですか?
A. ボディは衝撃などに強いポリカーボネイトという樹脂で作られています。クラッシュなどである程度へこんでも元に戻るためラジコンのボディには最適ですが、プラスティック用の塗料などとはなじみが悪く、ボディが歪んだ際などにはがれてきてしまうことが多いようです。多くのラジコン専門店ではポリカーボネイト専用の塗料が販売されていて、ボディ素材との馴染みも良く、はがれにくくなっています。
Q. ドリフトコンテスト?
A. 実車のD1グランプリのように、ラジコンでもドリフトの技術を競うコンテストを行っています。ヨコモのドリフトミーティングは実車と同じく審査方式で上位を争うコンテスト、年に4~5回行われ、レベルに合わせたクラス分けで幅広い層のドライバーにお楽しみいただけます。開催場所は主に茨城県つくば市の谷田部アリーナとなりますが、開催予定の1か月前頃からヨコモのオフィシャルホームページに開催要項を掲載していますので、時々イベント情報をチェックしてください。

Q. ドリフト専用サーキットがあるの?
A. パーキングロットなどでもお楽しみいただけるドリフトパッケージですが、全国各地にはラジコン専用サーキットがたくさんあり、その中でも最近はドリフトラジコン専用のコースも多くなりました。ヨコモのイベントが行われる谷田部アリーナ(茨城県つくば市)にはオンロードやオフロード、そしてドリフト専用のコースなどがあり、連日多くのお客様で賑わっています。セッティングやドライビングにも詳しいスタッフが常駐していますので、いろいろな情報を聞くことができますよ。

Q. ライトはどうやって点灯させるのですか?
A. ヨコモではドリフト用の各ボディにフィットするライトユニットプラパーツを発売しています。まずはボディ塗装時にライト部分に塗料がつかないようマスキングをしておき、塗装後に裏側からライトユニットプラパーツを取りつけます。そこに別売りのアクティブLEDライトユニット(D-065)などを取りつけ、配線を受信機に接続して完了です。
その他にはLEDドアミラーやアンダーネオンセットなどもありますので、ナイトランもより楽しく演出することが可能です。
Q. キットが何種類か発売されていますが、どんな違いがあるのですか?
A. ドリフトパッケージのもっともポピュラーなキットは、D1シリーズとストリートシリーズのボディ付きキットです。通常はこのキットに別売りのコントローラーを搭載し、ドリフトラジコンが完成しますが、すぐにオプションパーツを装着したいという方には、標準でオプションパーツが付属しているボディ無しのキットもご用意しています。これらのオプションパーツ付属キットは、オプション装着後の余分なパーツが出ない分リーズナブルな価格に設定されていますので、最初からある程度高い走行性能が欲しい方には最適といえます。
さらに、シャーシを組み立てるのが面倒、すぐにでもドリフト走行を楽しみたいという方には、ボディとタイヤ/ホイール別売りのコントローラー搭載済み完成シャーシ”ドリフトレーサー”もご用意しています。標準キットとは若干仕様が異なりますが、ドリフトレーサーにプラスして好みのドリフト用ボディとドリフト用タイヤ/ホイールを組み合わせ、充電を行うだけで走行開始することが可能です
Q. オプションパーツって何ですか?
A. ドリフトパッケージにはシャーシの性能を上げたり、見栄えを良くするためのドレスアップパーツが200点以上も発売されています。中には車高調整式のオイルショックやスタビライザーなど、実車顔負けのチューンナップパーツや、ブルーアルマイトがかけられた鮮やかなアルミパーツ、カーボンやチタンなどの高級素材を使用したパーツなどもあります。これらをオプションパーツと呼んでいますが、好みに応じてオプションパーツを選択すれば、個性あふれるオリジナルマシンを作ることが可能です。

Q. 走行音がやけにうるさいのですが?
A. 駆動系のギヤノイズやタイヤの走行音はしますが、あまりにもうるさい場合にはモーターの取り付けをチェックし、スパーギヤとピニオンギヤの噛み合わせに適度な隙間(バックラッシュ)ができるように調整してください。このバックラッシュはきつすぎても緩すぎてもノイズとなりますので、パーツ袋のビニールが1枚挟まる程度の隙間になるように調整するのがベストです。
また、前後ギヤボックス内のドライブギヤが1480ベアリングにきちんと奥まで入っていない場合でも、ギヤボックス内のギヤの噛み合わせがきつくなりすぎ、ノイズとなることもあるようです。ドライブギヤやスプールジョイント外側のシムスペーサーも確実に装着してください。
Q. すぐにスピンしてしまうのですが。
A. フロントタイヤがまっすぐになっているにもかかわらず、少しスロットルを握っただけでスピンしてしまうようなら、駆動系のどこかが正常に回転していないことも考えられます。まずはスピードコントローラーの初期設定が行われていることを確認、シャーシを持ち上げた状態でスロットルのオン・オフを繰り返し、前後左右のタイヤが正常に回転するか確認してください。特にいずれかの部分に強いブレーキがかかってしまう状態は、パーツの組み間違えなどが考えられますので、モーターを外した状態で各輪がスムーズに回るように調整を行ってください。